7. <企>の「読んでも役に立ちませんよ」 第一回

 

皆様におことわりしておくが、ここは「ギャラリーボラ」なので、このコーナーはたとえ何回読んでいただいても表題どおりである。

このたび、おそらく今シーズン最後であろうムカデを退治した。動物愛護団体になんと言われようとも、私は蚊とムカデだけはたとえ仏前であろうが許さない。(その他すべて遭遇するものに、こちらから手を出すことは一切ない)

皆様、知っているか?ムカデに噛まれると、その場でも充分痛いが蚊に刺されたほどの腫れが残る程度である。ところがちょうど中一日置いた頃から猛烈に腫れ上がり、その状態は2・3日続くのだ。ちなみに私は充分注意はしていても、ひとシーズンで最低5匹には噛まれる。

 

ここからが問題なのだが、ヤツらは卑怯なことに人が寝ているときを狙ってくるのだ。「火ばさみ」で捕獲すると、それをガッシャーンと金属音をたてて噛むので恐ろしい。

ただしヤツらからも学ぶべきところがある。

 

1.ムカデはだいたい「つがい」で居て、どちらか一方がやられると、後ほどその片われが復讐にやってくる。
2.中央より分断されても、当分の間その両方が実に何ごともなかったように動きまわる不屈の魂と生命力。
3.あの無数ともいえる手足(どれが手であり足であるのか、筆者は知らない)を苦もなく実にスムーズに動かし、流れるように移動する。動き出すと何の迷いも感じさせず、おそらく無の境地に至っているものと思われる。

 

とにかく襲撃さえしてこなければ、尊敬の対象であるのだが。

諸国との外交問題同様、たいへん残念なことである。