8. <企>の「読んでも役に立ちませんよ」 第二回

業者の皆様へ

 

この作家のものは、何が何でも取り扱いする!との確信がある場合はまた別ですが、「どうしようかな?」という場合、とても簡単で効果的な方法があります。

その業者本人が日常で最も使う機会の多い器種をひとつ、上代で買って使ってみることです。

リアクションの遅めの人でも、一週間もあれば決断できるかと思います。

 

では、冒頭の「また別」について述べます。

この場合はまず、すぐにその作家の茶碗・徳利・酒盃を上代で買ってください。その後三年間使い続けた後、その作家にオファーを入れてください。(「酒は呑めない」と言い続けている業者は酒器の取り扱いを即、やめてください。「死んでも」使い続けてください。)

そうして現れた業者に対して、すこしまともな作家であれば、2秒以内に伝わります。3分以内に伝わらない作家は「馬鹿」ですから、諦めることをお勧めします。

ベテラン作家数名に聞いたところでは、「そんな業者など見たことも聞いたことも無い」とのことでした。なので解決方法は案外簡単なのです。

 

業者の皆様、なぜあなた達の大半が、本当は作家さん達から信頼されていない理由は解りますでしょうか。作家は自らの甘さを棚に上げつつも、業者達の甘さにはことさらに敏感である、という「たちの悪さ」をもった者が多いからです。