郷原 良成 Gouhara Yoshinari
略歴
1966年
北九州門司に生まれる
1993年
山本陶秀、山本雄一の内弟子として10年間修行する
2007年
現住所に自作の穴窯を築き制作拠点を移す
2020年
12月
ギャラリーラボ「やきもの通信」にて備前作品を発表

―ごあいさつ-

 

郷原さんは備前 山本陶秀氏のもとで修業中に古備前に目覚め、修行と並行し、その土や技法などの研究を独自に重ねました。その後、地元の北九州へ戻り独立し作品発表を始めましたが、残念なことに地元では備前作品がほとんど受け入れられず、備前以外の作陶を余儀なくされ、自ら売り込むという発想もなかった郷原さんは十数年の間、志し続ける王道の備前を発表する機会に恵まれませんでした。

一昨年の末、あるご縁により私どもの「やきもの通信」にて、初となる全作備前のご紹介ができ、現在稀少な王道の備前に多くの方より好評を頂戴しました。

ほんとうは昨年を予定していた本展でしたが、郷原さんは新たな穴窯の築窯から始めましたので、皆様より「まだなの?」と言い続けられながら今に至りました(笑)。

さてこのたびは、この作者にまずは「好きなもの」を作ることをお任せしましたところ、徳利を作ることがこの上なく好きな郷原さんは、数種の徳利(と若干いくつかの酒盃)で全作品!という驚きの内容で、記念すべき備前による初個展を構成されました(「備前のぐい呑」は、当廊で二度目の「やきもの通信」まで作ったことすらなかったという非常な珍しさです)。

というわけで、図録、この先行配信、会期中展示ともにほぼ全作が五種類(主に三種)の徳利という、郷原良成“備前による初個展”です。どうぞご高覧のほど御願い申し上げます。