戸田優美子

とだ ゆみこ

 

 

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1967年 愛媛県新居浜市 生

 

まじめでおとなしい子供時代を経て、「とにかく何事も無難に」をモットーに平穏な人生を歩む。

 

が、ある日「カエルの親玉」に遭遇する事により「このままではいけない!」と強く思い、県職員の役職と給料のUPとを目前に退職。

 

しかし、何をどうしたらいいかわからずフラフラしていると、「今まで避けていた自分が嫌だと思う事ばかりを優先的に選んでやってみなさい。」との「カエルの親玉」の助言に従って、音だけでも怖くてたまらないチェーンソーを片手に丸太を切り、斧でそれを割り、土採りに同行し、土のうを担いで山を下り、窯詰め・窯たきを手伝い、泣いて笑って、気がつけば今に至る。

 

 

戸田優美子さんは、池西剛氏の今治の工房にて12年近くの修業の後、出身地の新居浜で制作をされています。

 

当時の池西氏の工房は「屈強な男性でも3日もたない」ことで知られていましたが(事実だったそうです)、そのなかでのこの期間、しかも「女性であることに一切の配慮はしていない」(池西氏)という修練であったようです。

 

実際に戸田さんにお会いすると、小柄で実に穏やかな女性がそこに居るのですが、話の端々で「今はもう、自動車が横転したくらいでは特に驚かない」というようなことをサラリとおっしゃります。

 

作風は一見その師とは異なりますが、池西氏によれば「戸田(さん)は私がやっていることは大概できる。私が買っている古美術の値段も、プラスマイナス2万円の範囲でほぼ当てていた」とのことです。  (主)