飛青瓷徳利

作品番号3TEV

作家名池西 剛

共箱

外形寸法12.0w × 7.0d × 7.9h (cm)

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分銅型という印象的な造形を持つこの注器は、金属器を原型としただけに凛とした佇まいを持ちながらも、釉質や胎土のマチエールなどは土物ならではの有機的な味わいを醸し出しています。
私は錬金術として発生したやきもののなりたちを喚起させられる青銅器などの金属器の造形を持つ土物にたまらない魅力を感じます。

黒釉の質感の良さが素晴らしい本作ですが、釉肌を隆起させる胎土の素材感や釉薬の掛け外しに生じる釉の流れや玉垂などが心憎い演出となっています。
直線的な稜線や平面で構成された造形ながら、表情豊かな胎土や奥行きを感じさせる黒釉・凹部から流れる釉垂・腰部の玉垂など土物ならではの趣を感じさせる作品です。
本作の黒釉はどこか枯れたような印象を感じさせ、作品に古格を添えています。
見込には側面から流れ込んだ黒釉が結晶したような変化が現れ、酒を満たすことにより浮かび上がり、酒映りの良さ美しさを感させます。
今、水を張り酒盃に注いでみましたが、造形に合わせた印象的な形状の口部は水切れも良く、美しく浮き上がる見込みの景色と共に使う喜びを感じさせる作品です。
腰部の玉垂の美しさもさることながら、きりりとした表情の高台・砂目跡や兜巾の削りなど細かな表現で李朝の高台部を匂わせています。