小出 尚永 Koide Naoe
略歴1978年
兵庫県尼崎市に生まれる
1997
備前焼作家原田拾六氏に師事
2011
牛窓町に登り窯を築窯し独立
2013
初窯を焼成
ひとつのことが千年続くと、いろいろなスタイルや解釈が生まれます。 備前のやきものも、そのように人と時代によって変遷するさまを、現代の私達は確認することができます。やきものはオリジナルコンディションのまま、そのくらいの歳月は平然と残るものです。
やきものに限らず、古くより今まで残るものにはその伝承の系譜を見て取れます。
小出尚永さんのやきものからはいにしえの備前陶の良さを感じられますが、それ以上に師の原田拾六氏からの伝承の確かな受容には驚かされます。
私見ですが、それは古備前の復刻よりも随分大変なことで、特異体質であると思われます。 確かな伝承を身に付けた者にとっては、「独自性」などというものに気を取られる必要はまったく無く、その当人が「独自」な場合、その分だけ放っておいても勝手に出て来て「しまう」ものです。
小出さんは、その点でもたいへん期待のできる人です。
2018年1月 ギャラリーラボ