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金重 充宏展
金重 充宏展 令和7年2月8日(土)~2月16日(日)

この国の焼締陶のなかでも、備前はとりわけ景色の豊富なやきものです。
これはその胎土の炭素に対する反応が、他産地のものに較べて過剰であることによります。
つまり備前陶を焼く、ということはこの炭素を如何にコントロールするかということが重要となります。
「焼成」というより「熱処理」という作業に近いものです。
金重充宏さんは、この“炭素を活用した熱処理”ということを、数多い備前の作者の中でも特に留意し工夫を重ねている作者です。
それが功を奏し、この作者が毎回新たな発見を作品に反映させていることが見て取れます。
造形においての特筆としては、「見込み」の納まりの良さを挙げることができます。
これは以前からの特徴ですがたいへん重要なことで、器の生命といえる「見込み」に良いものを見つけることが容易ではない現代陶において、とても貴重なことです。
更なる進化が見られる金重充宏さんの新作を、どうぞご高覧のほどお願い申し上げます。

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