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山田 洋樹展
山田 洋樹展 令和7年4月19日(土)~4月27日(日)

「志野」と呼ばれるやきものには現在、次の3種類があります。
1. 桃山期に「卯花墻」「朝日影」「広沢」などを生み出した作者による志野。
2. 近代以降に焼かれた「志野」と名の付くやきもの。
3. 山田洋樹の志野

1. が「ほんとうの志野」ですが、実際に一般市場に出回ることはまず無く、取引の際には茶碗ならば数億円、向附でも真物であれば数百万円、酒盃に使える小向附ならば桁がひとつ上がります(贋物ならばネットオークション等でも無数に出回っています)ので、入手には呼継ぎ(これも良いものはほとんど出ません)や陶片が現実的であるのが現状です。
2. これらには少数の「魅力のある良いやきもの」と、その他多数の「それ以外のやきもの」とがあります。
3. 近現代以降のもので「ほんとうの志野と同質」と言えるのは山田洋樹の志野が唯一です。これは確信をもって断言します。
というわけで、実際に「ほんとうの志野」に出会える機会が山田洋樹展です。
志野好きとして、これはたいへん幸福なことです。
更に深化した作品群が揃いましたよ。どうぞお楽しみに!

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