郷原 良成 展
令和4年5月7日(土)～5月15日(日)
11:00～18:30 水曜定休
郷原良成在廊日 5/7（土）、8（日）
郷原良成さんの作陶は“古備前”を真直ぐに標榜しています。
やきものを自己表現の道具に利用しない姿勢は非常に評価すべきことです。
作者が意図して捏造する「自分らしさ」は、やきものに限らず疎ましく目障りなもので、そのようなものは基礎が出来れば否が応でも勝手に表出するのが個性本来の姿です。
近年、備前陶の不人気を耳にしますが、実際には「良い備前」を渇望する愛好者は多く、求められるものに対する極度の供給不足にすぎないのがその実態です。少なくとも「備前」を名乗るのであれば、「写しにとどまらず自分らしさ云々・・」などという戯言は、まずは“真っ当な古備前写し”が出来て後の話ですが、近現代での該当者はこれまで寡聞にして知りません。「現代に即した独自性」などと腐れた呪文を唱え、現代陶を堕落させてきた“陶芸村”とは一切無縁に、これまで人知れず王道の古備前を志し続けてきた郷原さんはその点において幸運であり、今後に多くの可能性が感じられます。
本展は、「ベテランながら期待の新人」というたいへん珍しい作者である郷原さんの、経歴初となる全作「備前」による記念すべき個展です。また、そのために新たに築いた穴窯による初窯展でもあります。ぜひどうぞご高覧下さりますようお願い申し上げます。
ギャラリーラボ 企画
– お知らせとお願い –
※ 図録掲載作品の別面の詳細画像などのご要望につきまして、 購入希望の方にお応えいたしております。尚、対応は会期3日目以降となり、本展では5月9日（月）より順次対応させていただきますが、店舗と図録によるご成約優先のため、その間にご要望作品が売約済みとなりました場合は対応をご容赦願います。
