高橋 陽・長戸 裕夢展

高橋 陽・長戸 裕夢展

令和2年10月17日（土）～10月25日（日）

11:00～18:30　水曜定休

作者在廊日　10/19（月）、20（火）

高橋陽と長戸裕夢の新作展です。
いずれも本年個展を開催した、当廊では最も「若手」の作者です（ともに当年三十一歳という年齢は、スポーツ選手などでは「ベテラン」あるいは「晩年」ですが、やきものではなぜか「若手」といわれます）。こういった世界では昔から、「四十五十は鼻たれ小僧」などと言われていますが、決してそんなことはありません。さて、今回はなぜ個展ではないかと申しますと、この「若い」二人の作者には年齢以外の共通点として「良いやきものを作る可能性と潜在能力」を有することが、当廊では異例の「複数人展」開催の動機です。何だ、そんなこと作者なら備わっていて当然ではないかと思われますが、近年この世代のやきもの作者が雨後の筍のごとく急増していますが、知る限りその「当然」を備える作者を見かけることは極めて稀です。やきものは、形をそれらしく整え演出することは容易なことですが、良いやきもの特有の古来より姿が変わり続けても共通するものは、どうやら別のところにあるように思います。
本展開催にあたり、異なる特性を備えながらも共有するものを持つこの二人の作者に、「それぞれの特性に随った共通する同手」の制作を依頼しました。とても面白い成果が顕われています。
そこで今回は敢えて全作品から作者名、つまり「どれがどちらの作品か」という記載をすべて省いておりますので、「どうしても、やきものそのものより作者名に興味がある」という方はその旨お問合せ願います。「箱書きを互いに逆にする」依頼などは特にいたしておりませんので、安心の上どうぞご用命下さい。