デレック ラーセン Derek Larsen
略歴
1975年
米国カンザス生まれ
2000年
カンザス大学デザイン学位取得
2013年
京都府京北町の濘石に穴窯をつくる

地平線まで広がる砂漠、異国の街角の石畳、雪原を覆うようにたなびくオーロラ……同じ地球上でも、その場所だから見える風景や自然現象に、人間の在り方や営みを改めて考えさせられます。

 

今回、当廊でご紹介するデレックラーセンさんは、アメリカのカンザス州で育ちました。
カンザス州はアメリカの中央から西に位置し、大草原やカウボーイ文化など「アメリカの原風景」が残る土地です。

 

デレックさんは高校三年間の夏休み間、カウボーイのアルバイトをしていて、馬に乗り草原を駆け廻って眺めた自然に対する感動と同じものを、日本の穴窯で焼かれたやきものに感じたそうです。
そうしてカンザスシティにある、アジアの美術品を数多く展示している美術館を訪れては日本のやきものを学び、大学で陶芸を専攻した後来日し、京都に穴窯を構えることになるのです。
信楽や伊賀の他、釉薬を使った作品も手掛け、引出し黒や唐津の作品も今回ご紹介いたします。

 

皆様どうぞご覧ください。

ギャラリーラボ 内田茉実