堀 一郎 Hori Ichiro
略歴
1952年
岐阜県瑞浪市に生まれる。
1971年
多治見工業高校デザイン科卒業。
加藤孝造先生に師事。
1984年
瑞浪市大湫に工房を開き、穴窯を築く。
専ら志野、黄瀬戸、瀬戸黒、自然釉を焼く。
以後、団体・公募展を離れ個展のみで発表する。
1997年
工房を瑞浪市大草に移し窯を築く。

堀一郎さんの作品を初見してからすでに三十数年を経るのですが、見続けているかぎりはその作風は一貫して変わっていないようにも感じます。

 

ですが、当初のものと現在のものとを眼前に置いて見比べてみると、実際はずいぶんと変化していることがわかります。 これは、ある人物に毎日接しているのと、数年ぶりに会う時との印象の違いに似ています。 人間の所業であれば、これはごく当たり前のことではあるのですが目の当たりにすると、やはりちょっとした驚きを覚えるものです。

 

さて、昨年に続いての本展の出品作を拝見しますと、その観点でみればやはり明らかな変化を確認することができます。 その変化は、堀さんご本人の変化とともにとても自然であるがゆえ、決して「あからさま」なものではありませんが、私と同じく以前からの愛好者の方々にはぜひともご覧になっておいていただきたい本展です。

 

皆様お誘いあわせのうえ、またはお一人様にてのご来場を心よりお待ちいたしております。

平成三十年九月   ギャラリーラボ