この酒盃も、横から見ると斑唐津かと見えますが、白い部分全体が緑がかっていてこれだけでもかなり面白いのですが、そこに青や黄や紫やペパーミントグリーンの微粒が複雑に散りばめられていて本当に目がくらくらするほど綺麗ですよ。
底部の釉どまりもキマっていて釉際溜まりの限りなく黒に近い深緑の美しさに、やはりしばらく見入ってしまいます。
しかし、この作品の「底力」は見込み底部にあります。シャレのつもりではありません。
先述の深緑に銀の微粒が細かく散り、ラスターも確認できます(画像では解り難くてすみません)。緑がかった白部との境界を藍色が縁取り・・・とにかく酒量の激増に注意!の酒盃です。
白状いたしますと、これは私が購入しようと隠しておいたのですが、見つかってしまって「No.19」となってしまいました。