この茶碗を見たのは、とあるギャラリーでの渡辺愛子さんの個展会場でのことでした。
本当に良いやきものには、その作者の顔が見えるより先に歴代の名陶に通ずる普遍性を感じ取ることができますが、そうザラに出会えるものではありません。
この茶碗には一見してそれがあり、感激してその場でもとめたものです。
したがって、これを買っていただいても、儲かりません。
しかし、こういった作品は多くの人に見ていただく必要のあるものです。
渡辺さんの底力と、新たな可能性を垣間見ることの出来るこの茶碗を、ぜひともご覧ください。