黄瀬戸輪花酒盃

作品番号9XEV

作家名池西 剛

共箱

外形寸法6.9w × 5.3h (cm)

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輪花型の印象的な造形を持つ黄瀬戸酒盃です。
本作は黄瀬戸本来の金属器を祖形とした凛とした造形上に、濃密かつ味わい深い黄瀬戸釉が美しい景色を描き出す作品です。

本来、輪花型は金属器にも用いられる造形故に、黄瀬戸の造形としても相性が良く、落ち着いた佇まいは見る者を魅了します。
本作の黄瀬戸釉はつややかな光沢を帯びており、酒盃という小品ながら伝世の黄瀬戸が持つ風格を感じさせる作品となっています。
釉肌は油揚手となり、美しい発色と共に、本作の器肌に彩りを添えます。
見込には美しい発色の黄瀬戸釉が広がり、濡れたようなしっとりとした質感を堪能させ、見込の轆轤目や濃緑色のタンパン、側面には轆轤跡や抜けタンパンが彩りを添えます。
美濃ものならではの凛とした高台部にはコゲを主体とした景色が広がり、上部の雅な佇まいに渋い趣を加えています。