粉青沙器はご存じのように15世紀の朝鮮半島で最盛期を迎えたやきもので、経筒は平安・鎌倉・室町にかけて作られた仏教経典の写経を納める筒型の容器でした。この作品は経筒の造形を粉青沙器の文様で彩るという池西氏ならではの取り組みとして作られた作品です。
粉青沙器の文様の面白さは、中国的な精緻の極みと対極をなし、どこかおどけたような面白さや味わい深さを感じさせ、文人や数寄者達を喜ばせて参りました。本作は経筒ならではの凛とした造形上を李朝ならではの文様が所狭しと埋め尽くし、見る者を引き込むような魅力を有する作品となっています。
粉青面象嵌経筒
作品番号5REV
作家名池西 剛
箱共箱
外形寸法12.2w × 9.6d × 28.2h (cm)
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