戸田さんの織部は触れるとまず、強靭堅固なテクスチャーに軽い驚きを覚えます。
そして次に織部釉の透明感と濃淡を活かした多彩なマチエール作りに眼がゆきます。
で、気が付けばその作品が手にきれいに収まっていて、そのまま傾けると無理なく酒が呑めるように出来ていることに感心するのです。
この酒盃は見込みを含め数ヶ所に現れた碧色が深いけれど明るい緑の釉色を引き締める佳品です。
造形も戸田優美子さんならではの感覚が、全面に表れた酒盃です。
46. 織部酒盃
作品番号2VEV
作家名戸田 優美子
箱共箱
外形寸法6.4w × 6.0d × 5.6h (cm)