大森さんの作品には、「ずいぶん暴れている」ように見える造形がけっこう多いのですが、私達見る側が注意すべき点は、素材選びから始まってかなりその配慮が細やかである、という点を見逃さないようにすることでしょうか。
この徳利も一見して「暴れている」のですが、手元に引き寄せて眺めていると「見るべき所」が多い作品であることがわかります。
土肌、その質感、胡麻のグラデーション、箆取り、口辺の内側からのライン等、「時間をかけて見ていられる」徳利です。
あと、大森さんの作品の多くは、展示されているものを一見するより、水を打って実際に使用した時に感銘できる要素が多いことも、付け加えておきます。
19. 備前徳利
作品番号ORA0028
作家名大森 礼二
箱共箱
外形寸法9.7w × 9.6d × 15.2h (cm)
容量460ml