中世的な佇まいの、いわゆる「雀口」です。
因みに「すずめ口」という呼び方はなぜだか備前陶特有のもので、他の場合は「鳶口(とび口)」または単に
「片口小壷」と呼んだりしています。
さてこの雀口ですが、なかなかに強そうなすずめです。「チュンチュン」という感じではありません。
古備前も、肩の重心が上にある南北朝スタイルと下にある室町スタイルとでは前者の方が強さが出ていて、
この小出氏の作品も前者の形姿なのですが、この雀の「ツラ構え」はどうもそれだけではなさそうです。
「飲み過ぎてしまっても大丈夫」というような妙な頼もしさがあるのでご使用の際は飲み過ぎにご注意
下さい。
焼き味もとても良いですよ。
26. 備前酒注ぎ
作品番号KNA0065
作家名小出 尚永
箱共箱
外形寸法9.2w × 9.1h (cm)