私があえて述べる必要もないと思いますが、この徳利の着目すべきところはまずこの姿です。
とても不本意な一日を過ごしてしまった暁に、この徳利に触れると豊かな心持ちが補給される…そう思わせる造形が、この徳利には有ります。
ところどころに黒い文様のようなものが確認されるので、これは「絵斑」か?と思ったのですが、「窯の中での出来ごと」によるものだそうです。
そして、この容量ですが、この豊かな形姿の割に本当に程良い容積をもつ徳利だと思います。
丸田氏によると、「少し以前は総体的に大振りであったが、現在はこの大きさの心境である。」とのことです。私見で申し分けありませんが、賛成です。
テクスチャーはこれもまた、丸田氏特有の堅固なものです。フルシーズン、安心してご使用いただけるものです。