5. 絵唐津徳利

作品番号0BEV

作家名丸田 宗彦

共箱

外形寸法9.1w × 9.6h (cm)

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この徳利を私が個人的に使いたいと思っている理由を三つあげます。

まずはこの形の良さです。
とても豊かな「張り」を要所に入る轆轤目が間合いを仕切り、弾力のある姿を実現させています。手に取ったら、なかなか離し難く感じました。

次にこの肌です。
油彩画を想わせるマチエールをもち、「観る」要素も多分に備えています。

そしてこの大きさ、です。
こういう豊かさと強さと鑑賞の要素とを兼備する小徳利とはなかなか巡り合えないものです。
小徳利は酒の種類を替えたり、その日の「シメ」にする酒を入れたりする時、とても重宝なので私も、古陶、新陶合わせていろいろと使う機会が多いものです。

そしてやはり、この徳利にも丸田氏の作品に特有のしっかりとした手触りの好ましさがあります。
この徳利は良いですよ。皆様が買わなければ、私が買います。

この姿をみて下さい。
穴窯らしい窯変が出ています。
この片身替わりも、この徳利の見所です。口辺は「皮鯨」になっています。
本朝を想わせる唐草文様です。
高台脇をひと巡りする円相が利いています。