向附を凝縮したかのような”皮鯨”輪花ぐい呑です。
かつてこの国で茶の湯が全盛であった頃、唐津陶は美濃陶の黄瀬戸、志野、織部と並んで、本当に優れた向附を産み出していました。
これらの向附は当時の茶人と制作者との気概が直截的に感じ取ることができるもので、ただただ「凄い」のです。
「本歌取り」にはこういうやりかたもあるのか、と感心するのがこのぐい呑です。
写真ではどこまで確認できるかわかりませんが、ほのかな片身替わりの景色に心引かれるのです。
オーソドクスなぐい呑を揃えている方に、是非とも使ってみていただきたい作品です。
「よし、わかった」と言って下さる方にお願いなのですが、よろしければ私に一週間、お貸し下さいませんでしょうか。
了承下さった場合、一割の賃貸料をお支払いいたします。