植葉香澄さんと接していていつも感ずるのは、「とても自然な只者でない感」です。
おそらく常軌を逸した集中力で長らく制作を続けて来た結果なのか、もとよりそうであったのか分りませんがそれはそのまま作品に顕れています。
「キメラに自分が似ているとよく言われる」そうですが、それは表面を越えたところから現れる部分ではなかろうか、と思っています。
今回ご紹介する作品は、キメラシリーズの茶碗のなかでも特筆すべき秀逸の出来栄えで、「植葉節」が存分にかつ見事に現れています。手取り、茶映りも「特上」ですよ!作者の推薦作でもあります。
また、余談ではありますが、この茶碗は2019年4月5日、5月5・9日放映のNHKテレビ「美の壷」という番組で登場した現物です。(大映しで目立っています。植葉さん本人も出演していますよ!)