皆様は酒を呑むとき、左右いずれの手にぐい呑をおさめますか?
面白い説がいろいろとあって、酒のみさんのことを「左党」と呼ぶことがありますね。これはさけの「さ」と、(酒のみさんが盃を左手で使うので、左の「さ」) とを掛けたものといわれています。
手酌(これは「酒器を楽しむ」という、ごく現代的な行為なのですが)の場合、右手に注器(徳利、片口等)、左手にぐい呑という例が観察結果による最多のパターンです。ぐい呑を卓上に置き、両手で注器を扱った場合もそうであることが多いのです。
その話の詳細を、残念ながら割愛するとして、その印象を述べますと、この動作が対面から見ていても美しいのです。(くどいですが詳細割愛。)
さて、次は「のみのて」という言葉です。
語源は大工さんが鎚を右手で(右利きの場合)扱い、鏨を左手であてがうので、「のみ」を「呑み」に掛けているわけです。(これも人間の脳の構造上、合理です。)
ふた昔以上まえ、高度成長期を支えてきたお勤め人さん達が「帰りにイッパイどう?」とやる時も、左手を口元に持って行く仕草が定石であったようです。(最近ではこういった習慣は「一般的」には激減してしまったそうです。残念なことですね。)
ここまでが前置きです。
このぐい呑は左手でのおさまりが大変良いのです。
それこそ「ぴたっ」とおさまります。
呑みながら眠る人にもお勧めです。
山口さんは左手で“イッパイ”やるのでしょうか?
以前酒席を共にしたとき、うかつにも見逃していたので、機会あらばよく観察しておこうと思います。