山口真人 鼠志野 ぐい呑

9. 鼠志野ぐい呑

作品番号YMA9007

作家名山口 真人

共箱

外形寸法7.0w × 6.7d × 4.9h (cm)

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皆様は酒を呑むとき、左右いずれの手にぐい呑をおさめますか?

面白い説がいろいろとあって、酒のみさんのことを「左党」と呼ぶことがありますね。これはさけの「さ」と、(酒のみさんが盃を左手で使うので、左の「さ」) とを掛けたものといわれています。

手酌(これは「酒器を楽しむ」という、ごく現代的な行為なのですが)の場合、右手に注器(徳利、片口等)、左手にぐい呑という例が観察結果による最多のパターンです。ぐい呑を卓上に置き、両手で注器を扱った場合もそうであることが多いのです。

その話の詳細を、残念ながら割愛するとして、その印象を述べますと、この動作が対面から見ていても美しいのです。(くどいですが詳細割愛。)

さて、次は「のみのて」という言葉です。

語源は大工さんが鎚を右手で(右利きの場合)扱い、鏨を左手であてがうので、「のみ」を「呑み」に掛けているわけです。(これも人間の脳の構造上、合理です。)

ふた昔以上まえ、高度成長期を支えてきたお勤め人さん達が「帰りにイッパイどう?」とやる時も、左手を口元に持って行く仕草が定石であったようです。(最近ではこういった習慣は「一般的」には激減してしまったそうです。残念なことですね。)

ここまでが前置きです。

 

このぐい呑は左手でのおさまりが大変良いのです。

それこそ「ぴたっ」とおさまります。

呑みながら眠る人にもお勧めです。

山口さんは左手で“イッパイ”やるのでしょうか?

以前酒席を共にしたとき、うかつにも見逃していたので、機会あらばよく観察しておこうと思います。