このぐい呑は、今回ご紹介している一連の鼠志野群とは異なり、新作の「紫志野」とのことです。
確かにこれは土そのものが赤紫に発色し、釉調も他の16作品と異なります。
写真画像で伝わりますでしょうか。
この作品は「姿のおさまり」がとても良いのです。
やきもので「おさまり」ということは、見、触ともにものすごく重要な事項です。
ぐい呑は茶碗の小型の物体では決して無い!のだけれども、このぐい呑には茶碗を感じさせるものがあります。
今回の発表作品のなかでは、異色(そのままか・・・)といえるぐい呑です。
造形を含め、完成度が高いですよ。