昨年、堀さんの工房を訪ねた時、ちょうど黄瀬戸の窯を焚き終えたところで、桟棚に並んだ作品を一望させていただくことができました。
長年、堀さんのものは見せていただいておりますが、その窯では「堀さんの黄瀬戸はこうあってほしい」と、私が勝手に考えているものが並んでいて嬉しく思ったものです。
これはその時のもので、色や質感のほか、堀さん特有の凛然とした佇まいのなかに柔らかな丸味をもつ秀作です。
頃合い、手取り、酒利き共に良く、近年の堀一郎の良さが存分に出た逸品です。

黄瀬戸ぐい呑
作品番号HIA0009
作家名堀 一郎
箱共箱
外形寸法6.4w × 5.4h (cm)