「紙のように」という喩えがそのまま使える、まさに極薄の盃です。
ほんとうに釉だけで出来ているようにみえます。
池西さんによると、この釉を乗せるにはこの厚さが限度なのだそうです。
手に取ってみると、この薄さにもかかわらず弱さをまったく感じさせず、油揚げ肌の喰い付きや触感はびっくりするほど強靭です。
池西さんはたまにこういうことをして「遊ぶ」ようですが、「気分転換に良い」のだそうです。
見た目の柔らかさと緊張感とが相まってキレの良いお酒を楽しめます。
8. 黄瀬戸輪花盃
作品番号IGA0053
作家名池西 剛
箱共箱
外形寸法9.3w × 3.7h (cm)