こちらの作品は、今回出品される二本の経筒のうち「よりやきものらしい」方です。
ぐいのみ手の釉が流下する景色が美しくきまっていて、大きな見所を演出しています。
今回のぐいのみ手のなかでは最も光沢のある仕上がりですが、凝縮されたような弾力を感じる質感は、氏ならではのもので見飽きません。
眺める、触る、法華経を入れる(!?)のも良し、と三拍子揃った経筒ですよ。
ここだけの話ですが、「ビアジョッキ」として使用してもなかなか良い、と、ある所持者の方がおっしゃっておりました。そうなると、「ぐいのみ手」としての「つじつま」が合いますね。(笑)