No5は周りの景色に擬態した【伊賀流ぐい呑】でしたが、
擬態だけでなく、伊賀は火薬の原料が採れやすい土地柄だったので、
「火遁の術」といって主にのろしや煙玉といった火や火薬を扱う術に長けていたといわれています。
ですので、このぐい呑にも、火にまつわる知識をもとに火加減を調整しながら焼かれているため、
しっかりと焼けた土肌に灰がかかり自然釉や焦げが表面に表われて景色となっているというわけです。
火に関する知識が生かされているやきものです。
10. 伊賀ぐい呑
作品番号WAA0042
作家名渡辺 愛子
箱共箱
外形寸法6.7w × 6.4d × 4.3h (cm)