最近はとんと見かけませんが、昔は井戸というものは身近な水源でありましたので、
ことわざの中に「井の中の蛙、………。」という言葉があります。
一関人のごとく井の中を覗きながら蛙を観察するというのは大変ですが、(一関人は蛙を観察していたのです)
このやきものは、井戸に口が付いたような形をしておりますので、井の中の蛙をじっくり観察することができるというわけですが、
この井戸は「酒井戸」ゆえ、酒の弱い蛙など入れてしまいますと、
酔った挙句に泣き上戸になり「ゲコ」と「なく」ようになりますので、 皆様も泣き上戸に出会った際には、相手に悟られぬように自然に「かえる」のが一番いいということです。
長くなりましたが、良いやきものは売れるのも早いので、「かわず」に後悔なさらぬようにしていただきたとい思い、これをお勧めいたします。
11. 伊賀四方片口
作品番号WAA0043
作家名渡辺 愛子
箱共箱
外形寸法8.7w × 7.5d × 10.3h (cm)