新学さんは特徴のある鎬を駆使した伊賀の作品でご存じの作者です。

一昨年の個展の折り、一部に志野の釉薬を使った作品があり、過去に志野単体のものも作ったことがあるとのことでしたので、昨年の個展では「いつもの鎬の手」での志野を依頼し出品ただきました。

その折、とくに高台脇に現れた肌合いがとても印象に残る良い出来栄えでしたので、今度は「鎬を駆使しながらもその表現を内側へ納めた」志野の制作を依頼していましたが、それがこの度ご紹介する作品です。

当廊では新さんの個展を来月に控えておりますが、それに先がけまして、普段の新学作品とは一味違ったこの志野の酒器群をどうぞご覧下さい。