渡辺 愛子 Watanabe Aiko
略歴1971年
大阪府堺市に生まれる
1992年
嵯峨美術短期大学 美術学科 絵画Ⅲ科卒業
1994年
信楽の穴窯で焼成技法の勉強を始める
2001年
三重県伊賀の地に穴窯を築き、独立
「伊賀焼」と「信楽焼」、このふたつの繋がりはとても深くて互いの作品の風合いは違いますが、原材である採土は琵琶湖層の同じ土で作られています。
しかし、採掘地が昔の伊賀と近江、現在の三重県と滋賀県の県境にあたる場所のため、かつては陶土を巡りはいさかいが起きることもありましたが、現在は兄弟のような関係です。
そんな歴史背景のある「伊賀焼」と「信楽焼」が今回、渡辺愛子さんの手によって、本当に血の通った兄弟として、当廊で並ぶことになりました。
今回は黒みがかった伊賀焼や、暖かみのある色味の信楽焼、女性の手にも収まりやすい大きさのぐい呑など、初めて並ぶ作品ばかりです。
土肌にあまり手を加えていない、自然体な雰囲気のやきものたちが当廊で皆様をお待ちしておりますので、是非ともご来廊ください。
2018年2月 ギャラリーラボ 内田茉実