戸田優美子さんの個展が始まりました。
戸田優美子さんは、11年余りに及ぶ池西剛氏のもとでの修業を重ねた後、現在愛媛県新居浜市にて作陶されています。
独特の深みをもった美しい織部釉の他、師譲りの黄瀬戸、黒、備前などのやきものを、刳り抜きの技法を多用して仕上げているのが特徴です。
戸田さんは、20世紀初頭のキュビズム絵画から強い影響を受けました。
キュビズムは立体を平面に解析したものですが、それを今度は再び立体に還した氏の作品は、丁寧に構成された面と線とが、やきものとしての必須条件である強かなテクスチャーで支えられた逸品です。
個展という形での発表は今回が初めてとなりますが、まとまった数の作品を見たい、との要望の多かった作家です。
是非、実際に手に取って見ていただきたい作品群です。
みなさまのご来場をお待ちしております。