小出さんには今回、4日間在廊していただきましたが、
その折に当廊で古器を使った「酒と酒器の会」を開催しました。
参加された方お一人お一人の顔がほころんでおられ、小出さんとの会話も弾んでいたようです。
また、小出さんからはこんな話も伺いました。
彼が二十年前に原田拾六さんの弟子になりたくて訪れたとき、ちょうど窯焚きをされていたそうです。小出さんがいきなり「弟子にしてください」と言ったら「帰れ!!」といって割木が飛んで来たのですが、そこで帰るわけにはいきません。その時からひたすら毎日毎日、掃除をし続けたそうです。一ヶ月位過ぎた頃、突然に「小出君は何が好きかね?」という質問があり、咄嗟に「馬です」と答えると「僕は牛が好きだ」と言われ、そこから十四年間の弟子生活が始まったそうです。
小出さんが小学生の時、騎手のスカウトが来たそうです。凄い! 本当です!!
馬はとてもデリケートなんだそうで、馬と関わってこられた体験談などはとても興味深く、現在の小出さんに繋がっていると思います。
また、今回お話しする機会がたくさんありました。そこで、以前にも増してとても面白い方だと改めて気付いてしまいました。皆さんも小出さんと出会った時は、是非、いろいろお話しをしてみてください。 ビックリすること請け合いですよ!
展覧会は終わりましたが、また次へと太くつながっていくことを期待しています。