38. 長戸裕夢展展覧会レポート

 

来店されたお客さまは“うわ~静かな感じ”と店内のモノトーンで落着いた雰囲気に、少し驚かれたようです。

炻器シリーズでは、手に取って質感や感触を確かめられる方や、またこの炻器盃で今すぐ味わってみたいと言われた方たちは、酒器の会で早速に使用されるなど、楽しい一場面もありました。

また、粉引盃には超仙地粉引盃となっているため、お客様から、これ何と読みますか、という問いが多かったようです。それは(ちょうせじ)と読み、土を採取した場所で砥部の地名だそうです。長戸さんは砥部の土をつかって自分の中にあるイマジネーションを膨らませて、もうその域に達しているのだと思います。砥部で制作することのなかで、どう広がっていくのか目が離せません。

長戸さんは今後も、炻器、粉引、南蛮焼き締めシリーズでの展開をしていきたいと話していました。どんな展開になっていくのか、とても楽しみです。

また、新しい窯づくりに挑戦したいと目を丸く輝かせており、意気込は充分に伝わってきました。

長戸さんには二日間の在朗と最終日、ありがとうございました。