短い やきものの常識は疑え!始めました。
「やきものの常識はまず疑え!(「まず」はなかったかも知れない)」では、文が長い(実際には草稿の五、六分の一ほどに省略している・・)、解らん(やきものに興味を持ち始めて間もない方々にも解る内容を、と常に心掛けているが・・)、という方もいらっしゃるそうなので、出来るだけ短く平坦に♡を心掛けてのこの欄です。自己営業妨害といえる本編で、すでに触れた内容もそうでないものもあります。 解りやすいが故に自律神経などに支障をきたし、ご家族に八つ当たりなされても当方は一切責任を負いませんので、その場合の捌け口は劣悪な国政ならびにそれを許容する現代社会にお求め願います。

その3.

 

その3. 詐欺にご注意

 

 

こちらが尋ねてもいないのに、焼成温度や時間、土がどうした等々「情報開陳」したがる作者には要注意です。大半が嘘か出鱈目です。天ぷら屋さんや蕎麦屋さん、パン屋さんたちはその温度や茹で時間、パン粉がどうしたなどということを尋ねれば教えてくれるかもしれませんが、180℃で揚げた天ぷらを「360℃で揚げたのである」などとは言いません。また、やきもの愛好者の方々がそのようなことに興味を持っても、いずれも有益な情報とはなりません。やきものの焼成時間や温度は「偏りかつ不正確な情報」、土は「どこそこの土」「山土、田土」などといってもその辺りだけでも異なる性質のものが無数にあり、その場の上下左右でも全く別種だったりするわけです。窯も同様で、作者が「穴窯」などと言ったところでそれは外壁と天井に過ぎず、窯の実態とは窯詰め完了時の状態のことです。見る側に用があるのはやきものそのものであり、製法や素材の不正確な情報は邪魔以外の何ものでもありません。冒頭のような話をしたがる作者はおそらく、作品そのものから見る側の目を逸らす必要があるのかと思われます。