短い やきものの常識は疑え!始めました。
「やきものの常識はまず疑え!(「まず」はなかったかも知れない)」では、文が長い(実際には草稿の五、六分の一ほどに省略している・・)、解らん(やきものに興味を持ち始めて間もない方々にも解る内容を、と常に心掛けているが・・)、という方もいらっしゃるそうなので、出来るだけ短く平坦に♡を心掛けてのこの欄です。自己営業妨害といえる本編で、すでに触れた内容もそうでないものもあります。 解りやすいが故に自律神経などに支障をきたし、ご家族に八つ当たりなされても当方は一切責任を負いませんので、その場合の捌け口は劣悪な国政ならびにそれを許容する現代社会にお求め願います。

その4.

 

その4. その3.で少しふれた窯についての話

 

 

お客様の中には「これを焼いた窯は何か?」とお尋ねの方々が少なくありませんが、先述のように「穴窯」「登り窯」などと答えても、それは単なる外壁と天井にすぎず、窯詰め完了時にその窯の構造が決まるわけです。「ガスや電気もしくは薪か?」という熱源を尋ねても、ある程度の技術を持つ作者であれば、同業者にも使用窯や熱源を判別不可能なものに焼くことはさほどの困難ではありません。

つまりやきものを見るにあたって、そういった情報は実際に大して役には立たず、かつ目先を惑わされやすいという、案外あまり知られていない割にとても重要な話でした。

これまで何度も述べていますが、皆様の前にあるやきものにその全情報が含まれています。余分な知識は情報を読む妨げとなり、興味を上回る知識は余剰脂肪と全く同じ働きとなります。