短い やきものの常識は疑え!始めました。
「やきものの常識はまず疑え!(「まず」はなかったかも知れない)」では、文が長い(実際には草稿の五、六分の一ほどに省略している・・)、解らん(やきものに興味を持ち始めて間もない方々にも解る内容を、と常に心掛けているが・・)、という方もいらっしゃるそうなので、出来るだけ短く平坦に♡を心掛けてのこの欄です。自己営業妨害といえる本編で、すでに触れた内容もそうでないものもあります。 解りやすいが故に自律神経などに支障をきたし、ご家族に八つ当たりなされても当方は一切責任を負いませんので、その場合の捌け口は劣悪な国政ならびにそれを許容する現代社会にお求め願います。

その5.

 

その5. その3.で少しふれた、土の話

 

 

お客様の中には「これはどこの土か?」、とお尋ねになる方が少なくありません。

先述しましたように、「土」は1メートル四方の間でも何十種類もあったり、かつての瀬戸地方のように数十メートルは同一種のものであったりといろいろです。また、焼成法により大きく表情を変えるものや、どのように焼いても大差のないものなどいろいろです。つまり土の出所を尋ねるのは、人に出身地を尋ねる程度のものとの認識が必要です。人格に地域性がどの程度関わるのか、私は全く興味が無いので知りませんが、重要なのは目の前にいるその人の人格と性質です。同じ「産地」でも真っ当な人の他、狂暴な人や彼岸の人などいろいろ実存し、またそれらは互いの関係性により判別も変化するものなので、何処をどれだけ見て取るかによってこちらの境遇も異なってくるわけです。やきものに対する際も同様です。

結局、そういったことに興味があるならば自分で焼いてみるより他になく、下手をして「やきもの焼き」などという者に成ったとしても、そう大した事が解るわけではなさそうです。