その12. 酒器好きの人々へ
やきものは酒器しか買ったことがない、という人にぜひともお薦めなのが、向附、銘々皿、小鉢(作者により表記は異なる)といった、片手に乘る器です。毎日酒を嗜む人でも、食事も摂ることと思います。
その際に、出来合いの惣菜であってもそこに盛り移すだけで、日々のやきもの生活が確実に豊かになります。真剣に選んだ酒器にそうでない日用食器では絶対にバランスが悪く、そこを無頓着に続けていると酒器をみる眼もまず発達しません。向附の選択眼が良い人は、酒器を選ぶ目筋も良いものです。
このようなコーナーにお目通し下さる奇特な方であれば、間違いなく「その場で一瞬にして」空間、あるいは世界観すらも激変すること請け合いです。今日はどれを使おうかな・・という楽しみは酒器と全く同様ですよ。酒器中心の方々であれば、その数は酒器5に対して向附1くらいで構いませんので、未体験の方はぜひ!まずはひとつからでもお試し下さい。