その13. オリジナリティーが大切!と公言する作者ならびに愛好者の皆様へ
「オリジナリティーが大切!」と頻発する作者さんや愛好者様を見かけることが少なくありません。
もちろん、そのようなことで一向にかまわないのですが、なぜかそういう方々が「みなもと」が何かということの技術と見識において、恐ろしく不備である実態を目にするのが頻繁であることを懸念しています。
更に余計なことではありますが、そういった方々の多くが日常会話において、「目からウロコ」「サクッと」「ほっこり」「ねっとり」「ザングリ」(後半分はやきもの用語として多用される)等々、あまり言葉を大切にされない方々に乱発されて既に久しく、何度耳にしても決して美しいとは言えず、”オリジナリティー”というものを微塵たりとも感じられず、生理的にも受容の困難な”公用語”を平然と多用しています。
世間巷の”公用”が如何なるものかについて、関わる筋合いも興味も全くありませんが、日頃古来より現代に渡るやきものに関与する者として、こういう人々のことを「ニセ者」と呼んでいます。言葉のすり替えの氾濫する現代社会においては「矛盾の体現者」というほうが穏やかなのでしょうが、ニセ者は偽モノです。