短い やきものの常識は疑え!始めました。
「やきものの常識はまず疑え!(「まず」はなかったかも知れない)」では、文が長い(実際には草稿の五、六分の一ほどに省略している・・)、解らん(やきものに興味を持ち始めて間もない方々にも解る内容を、と常に心掛けているが・・)、という方もいらっしゃるそうなので、出来るだけ短く平坦に♡を心掛けてのこの欄です。自己営業妨害といえる本編で、すでに触れた内容もそうでないものもあります。 解りやすいが故に自律神経などに支障をきたし、ご家族に八つ当たりなされても当方は一切責任を負いませんので、その場合の捌け口は劣悪な国政ならびにそれを許容する現代社会にお求め願います。

その16.

 

その16. 骨董屋さんへ

 

細かい貫入や梅花皮があれば「井戸」というのはやめて下さい。井戸など市場に出回りません。

江戸末の黄色い瀬戸製品を「黄瀬戸」というのはやめて下さい。

一合程度の小徳利を「お預け徳利」というのをやめて下さい。

常滑の山茶碗を「猿投」というのもやめて下さい。

大正から昭和にかけての製品を片っ端から「江戸末期」「幕末」というのはやめて下さい。

立場上素人ではないのだから「雑器」という言葉は使わないで下さい。ついでに「初荷(うぶに)」というのも、発音の際の言葉の響きが汚いのと、その実態もインチキくさいのでやめて下さい。

売り値を聞けば嘘の仕入れ値をいうのもやめて、売り値のみを簡潔に答えて下さい。「旧家から出た」に至っては、誰も関心はなく聞いてもいませんが、頻発していると信用を失うのでやめた方がよいと思います。

「にせもの」を「ほんもの」というのは、真に受ける方が悪いのでご自由にどうぞ。