個展や販売店に足を運ぶと、店の人や作者さんが「この技法は難しくてめったに出来ないのですよ」と教えて下さることがよくあります。
私の知ったことではありません。こちらは”要”ならば買う、”不要”ならば買わずに帰るだけのことなのです。
「この技法は難易度が高い。よって出来る数は極めて少なく稀少価値を有する。ゆえに、かくのごとく少々の出来損ないであってもその値段は高いのである。」
ヤクザな三段論法はいつからかやきもの屋のボディガードとなっているようです。
野球選手が打率や勝率の低さを売りに、年俸アップを訴えればクビになります。ゴルファーはパットが「極めて入らない」と予選落ちです。
何としても出来るようにしなければなりません。めったに出来ないのは下手クソだからです。
ただ、そういったことも楽しんでよいのがアマチュアの特権です。なのでもし、個展会場や販売店などで「プロ」のかたからのそういった発言に対しては、「うるさいド素人」もしくは「何だド下手クソ」、というのがその正しい受け答えです。