4. 青木拳COMPOSITION 展覧会レポート 

 

今回の「青木拳COMPOSITION」は、他ではみることのできない展覧会だったと自負しています。

ひとつひとつのCOMPOSITIONに意味があったり、なかったり・・・・・。

これらの作品は数年間にわたる制作期間で500個以上つくったが、同じものは全くないそうです。それらがつくられたひとつひとつにその瞬間の思いや感情や環境があり、それは作品にあらわれてきます。

 

今回、それらCOMPOSITIONの沢山のなかから、当廊で任意に3個ひと組に組み合わせ、額装させていただいたのですが、青木さんはそれを見て、同じ制作時期や、思い、感情での作品が組み合わされていることに驚かれたとのことです。青木さんの意図を少しは汲み取ることができて本当によかったと、報われた思いです。

 

在廊された初日は、寒波のせいもあり来客も少なく、青木さんと私と二人の時間が”たっぷり”あり、お話できたことはとても有意義でしたと、勝手に思っています。(私のなんだかわからない(と人が言っています)宇宙語とやらも通じているようで、これもまた嬉しいことでした。)

お話のなかで、青木さんのこれまであった窯が大きすぎたため、去年それを壊して小さな窖窯につくり変えられたそうです。今年はまずその窯で、信楽の土をつかって”一汁一菜”の器をつくって焼くと決めているそうです。楽しみにしています。

 

二日目はお客様も来られて、なかには本当に熱心にひとつひとつ丁寧にみられて、青木さんに、鉄にもみえる作品ですがやきものにした理由は?と質問されると、土は窯の中で温度によってたわみ(撓む)ほんの少しのそのたわみが自然で、何とも言えなく好きだと青木さんは話されていました。

 

沢山の人に見ていただきたい作品です。

青木拳 COMPOSITION – ギャラリーラボとして将来につながる展覧会だったと確信しています。

 

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(小野銘子)