森本良信 ‐備前の鉢‐ おどろきの鉢だけの展覧会でした。
日本の文化から生まれてきた備前の鉢、日常の食器として現代の生活の中に取り入れられますよう、今回森本さんは鉢に思いを込められました。
お客様のなかには本当に鉢だけだ~とびっくりされ、驚きだったようですが、お一人お一人丁寧にじっくりと、手に取ってみていただきました。
女性の方はお気に入りの鉢に、今、旬の筍を盛り合わせたいとか・・・話がおせち料理の話題にまで広がりました。また食器もご馳走のうちなので、お家でお茶会ができそうだと笑っておられました。
森本さんには二日間在廊していただきました。
ありがとうございました。
その時のお話の中で、森本さんのテーマとして、備前の鉢は厚手で豪快に、また歪んだ織部様式に。
伊部の鉢は唐物を意識し、繊細に。
また、緋襷の鉢はシンプルで清潔感をだしたいとの思いでつくられたとのことです。
備前のやきものが日常生活の中に取り入れられるよう、先人にならって取り組んでいきたいとも話されていました。
備前の質の高い日本のやきものが今展を機に日常生活の中に取り入れられるよう、また、ギャラリーラボにとってこの展覧会が将来につながっていくことを信じています。
(小野銘子)