この展覧会は是非多くの方々に見ていただきたい個展でした。
2メートルを超える大作に比べ、このような小品の方が細かいニュアンスの狂いが許されないので「はるかに大変で手間のかかる仕事だった」そうです。
「水面晶の小品展はこれが最初で最後であろう」とのことです。
内容はそれだけに充実し、一年がかりで試作と失敗とを繰り返しながら仕上がった100点近い色とりどりの「小宇宙」は本当に圧巻でした。
石山さんは3日間の在廊中、当廊の茶室に隣接する音楽スタジオで大音量でギターを弾いたり、古陶を持参(高麗茶碗の珍しいものなどで、いつもながらの「良い買いもの」でした。石山氏のこういうバックグラウンドが作品の確かな骨格になっているのです。)して写真ブースで撮影したり、当方を楽しませて下さいましたが、次回も石山氏ならでは、の企画を打診しておりますのでご期待下さい。
ギャラリーラボはリニューアルしたばかりの田舎のギャラリーではありますが、たとえつぶれようとも、小さいながらも本当に質の高い企画内容を志し、それを通してゆきます。
どうぞ皆様、是非いちどご来店してみて下さい。