丹波篠山在住のガラス作者、児玉みのりさんです。
大好評の「やきもの通信」に引き続き、いよいよ待望の初個展ですよ!
パート・ド・ヴェールの技法を駆使し、鉱物を思わせる重層的な質感を備える独自の作風です。
パート・ド・ヴェールは、まず元型をひとつづつ製作し、それを石膏で形取りしたものにガラス粉や粒などを組み合わせて流入して焼成後、石膏型を壊して本体を取り出し、それを更に多大な時間を掛けて研磨してようやく仕上がり・・・という、説明するだけでも大変な技法です。
体質による「向き不向き」が極度に現れそうですね(^^;)
そのパート・ド・ヴェールを使い、更にこの技法では困難とされる「徳利」に初挑戦していただきましたよ。失敗や試行錯誤をずいぶん重ねたようですが、その話からは悲壮感は一切漂わず、”爽快な真剣さ”といえるものが感じられます。この人もまた「ほんものの作者魂」の持ち主だと思います。
徳利!!
鉱物を思わせる質感と、地球による自然物に通ずる気配と、やきもの以上にやきものらしさすら漂う、このように凄いガラス作品はこれまで類例を知りません。やきもの好きの皆様に必ず気に入って頂けるガラスですよ!
大前悟さんが来て下さりましたよ
何と!大前悟さんとは出身が神戸の同じ町内で、児玉さんのご兄弟が大前さんの同窓生なのだそうです。
更にはその昔、大前さんが初めて作品を世に出した三人展のひとりが児玉さんということです。
というわけで、こういった個展は今回が初めてだそうですが、そのキャリアは長いのです。
大前氏曰く「ようやく、自分が個展をする店で取り扱われるようになったか」(^_-)-☆
次回は”黄瀬戸の専門家”、松村遷さんの個展ですよ。
ご期待下さい!