43. 何気ない印象の話
絵画を好きな人は絵を「飾る」とは言いません。壁面に設置して鑑賞する際には「掛ける」と言います。
話が若干異なりますが、やきものを好きな人は「陶芸」という言葉を使いません。
また、やきものに全く興味も所縁も無い人は、その器種が何であれ「つぼ」あるいは「ちゃわん」と言います。
カルチャースクール体験者やたまにテレビでその手の番組を見たりする人たちは、そのやきものが何であれ「陶芸」と言います。
やきもの好きは通常、やきもの好き同志であれば「やきもの」、相手がそうでなければ「陶磁器」などという言葉を選びます。
やきもの業務に携わっている作者や業者で、「陶芸」という言葉を普段何気に使う人からは、上記のいずれでもない中途半端な印象と胡散臭さが漂うものです。「・・(よせばいいのに・・・)」と思ってしまいますが、余計なお世話なので言いません。
作者が自分自身で「陶芸家」などと名乗るのを見るにつけ、「トウキョウダルマガエル」や「ミツオビアルマジロ」は、第三者に勝手にそう呼ばれているだけなのだが・・・と何気に思うものです。
「間違っている」などというわけではありません。単に胡散臭いという、個人的に何気ない印象の話です。
「私、陶芸に興味あるんです」という人や「ぼく陶芸家!」という人に、「おととい来やがれ!」などとは(それだけでは)絶対言いません。































