大西 雅文 展
令和3年5月22日(土)~5月30日(日)
11:00~18:30 水曜定休
大西雅文在廊日 5/29(土)、30(日)
丹波立杭のやきものの魅力は二つに大別できます。
まずは鎌倉、室町期の焼締陶、そして桃山期の茶陶を経て江戸初期より後期にかけての施釉陶です。
後者では、江戸初期の赤ドベの発色の美しさと後期の徳利の多彩さに特に目を惹かれます。
この地に生を受けた大西雅文さんは瀬戸での修行の後丹波に戻り、現在この地で最も引き合いの多い作者のひとりとなりました。
個展活動の他にも窯元「丹文窯」の経営と多忙を極める大西さんでしたが、昨今の疫病の流行により仕事が限定されたことにより、かねてよりの念願であった窯焚きへの専念を実行することが出来、この一年ほぼ毎月のように登り窯に火を入れることができたとのことです。
「赤という色がもとより好き」という大西さんは特に赤ドベに執心し続け、現在この地では唯一“正しい赤ドベ”を再現できる作者です。ただしそういった赤ドベは不安定で数が取れないそうですので、並行してさまざまな釉薬を試行しています。
本展では赤ドベ(「丹波」と表記)の他、新しい赤釉「赤丹波」を中心に、同じく最近入手した良土を駆使し続けざまに焼成した数窯の中から、作者本人が好きな作品ばかりを厳選した文字通りの力作が揃います。ぜひともご高覧のほどお願い申し上げます。
ギャラリーラボ
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