山田 洋樹 展
令和3年7月24日(土)~8月1日(日)
11:00~18:30 水曜定休
山田洋樹在廊日 7/24(土)、25(日)
※今回お届けの図録は、印刷の状態により現物の色や質感が正確に出ておらず、こちらの図録画像がより実際のものに近いかと思いますので通常より早く公開いたしました。ご参照下されば幸いに存じ上げます。
※尚、本展の「先行配信」はありません。
– ごあいさつ –
山田洋樹さんは人生の半ばまでは極めてまっとうな道を歩んでいました。
大学、大学院で生物機能工学を修めバイオテクノロジーの専門家として、その後司法書士に転身するなど、現代社会一般において必要とされる仕事に従事していたのです。
ですがこともあろうか、ある日ふと立ち寄った店で見かけた志野に魅了され、その初対面の作者に一年越しに入門を乞い、職を捨て、家族と別居し単身中津川の山に籠り、現在は「やきものに関わったことで初めて”命を賭けるに足るもの”を見つけた」とのことです・・・。
まったく正気の沙汰ではありません。
ですが、実はやきものにはこの「正気の沙汰でない」ことが必要不可欠で大切な要素であり、これが“現代陶芸”と呼ばれているものに最も欠けた部分です。それこそが「やきもの生活」の本質です。
念のため、山田さんは絵に描いたような変人か狂人かといえば、そのような気配すら微塵も感じさせない「極めてまっとうな」人に見受けられます(ですが冒頭の一見とてもまっとうそうな経歴もよくみると、すでに何だか変かもしれませんが)。
さて、山田洋樹さんの焼く白い志野には”志野本来の正しさ”というものを見て取ることができます。
「王道の正しい志野の釉質」を備える現代の志野は、案外周知されていないようですが“近現代巨匠さん”達にも誰一人として実現されていない本当に稀有なことなのです。
志野は先ずはとにかく釉質が命です。これが実現出来ていれば後は山田さん生来の「分析し構築してゆく」という体質がこれまた志野の造形法には最も適するものなので、したがってこれから生み出されてゆく作品には尋常でない発展の可能性が窺えます。
当廊初個展となる本展では、その「王道志野の肌合い」をより活かすことに特化させるため新たに試みた作風を中心に、もうひとつの貌である彩り豊かな作品を併せた最新作が揃います。どうぞご高覧下さい。
ギャラリーラボ
略歴
志野ですよ(^^♪
お知らせとお願い
※ 図録掲載作品の別面の詳細画像などのご要望につきまして、ご購入希望の方にお応えいたしております。
対応は通常会期2日目以降となり、本展では7月26 日(月)以降順次対応させていただきますが、店舗と図録によるご成約優先のため、その間にご要望作品が売約済みとなりました場合は対応をご容赦願います。