高橋 陽 展

高橋 陽 展

令和4年5月21日(土)～5月29日(日)

11:00～18:30　水曜定休

高橋陽在廊日　5/21（土）、22（日）

初個展以来、当廊では4度目となる高橋陽展です。
本展では氏の独壇場といえる斑唐津に加え、粉引、絵唐津と皮鯨、新調の砧系色の青磁などで構成されます。
今回の注目は粉引です。粉引は李朝初期の全羅南道雲岱里や宝城など少数の地域で産出（優品はほぼ雲岱里産）された“地域ならびに時期限定”のやきものです。現在「粉引」は広く普遍する技法のひとつですが、実は本当に「これぞ粉引！」というものは、李朝期以降のものに見ることができないという事実は案外知られていません。粉引は白化粧上に透明釉云々～という技法の通り名となっていて、「粉引」を名乗る以上、最も肝要である釉質になぜか着目されないことがその要因です。
高橋氏はその点に注意を払い改良を重ねていましたが、このたび発表のものは「粉引」の名に値する領域に入ってきたのでは、と思われます。李朝以来の「粉引」の初見です。目につき易い斑唐津に比べ地味で一般受けしない成果かもしれませんが、明らかに「斑」同等の快挙といえます。
どうぞお手に取ってご高覧願えましたらば幸いです。

ギャラリーラボ　企画

– お知らせとお願い –

※　図録掲載作品の別面の詳細画像などのご要望につきまして、　購入希望の方にお応えいたしております。尚、対応は会期3日目以降となり、本展では5月23日（月）より順次対応させていただきますが、店舗と図録によるご成約優先のため、その間にご要望作品が売約済みとなりました場合は対応をご容赦願います。