山田 洋樹 展
令和4年7月23日(土)~7月31日(日)
11:00~18:30 水曜定休
山田洋樹在廊日 7/23(土)、24(日)
– ごあいさつ –
やきものには素材、焼成、造形という三大要素がありますが、志野はとりわけ「釉」が重大な決め手となるやきものです。
現代において「志野」という名を使う場合、桃山期に東濃地方で焼かれた特定のものがその基準となります。したがって(志野に限りませんが)、現代のやきもの作者が古来よりの伝承名を使う場合、いかに「現代陶芸」やその界隈が“曖昧な”ものであったとしても、最低限その主要な特徴を備える必要があります。そして、志野の場合は先述のように、最も重要な要素は「釉」であるわけです。
近現代巨匠さん以降のいわゆる「現代志野」には、やきもの作品として見ればそれぞれに魅力のあるものも散見できますが、これまで「これぞ志野」と言い切ることのできる釉調を備えたものを寡聞にして知りませんでした。
先年、山田洋樹さんの新しく始めたという試作の中に「これぞ志野」を見つけ大変驚き喜んだ記憶がまだ新しく、桃山以降現代までの間に「志野の釉をもつ志野」を出現させたのは、これまで山田氏ただひとりであると断言します。氏が今後この釉を駆使してどこまでの志野を展開し得るのか・・ということを、見る側として今後大いに期待するところですが、本展における山田洋樹の現在進行形をご覧下さればと存じます。
2022年7月 ギャラリーラボ 企画
– お知らせとお願い –
※ 図録掲載作品の別面の詳細画像などのご要望につきまして、 購入希望の方にお応えいたしております。尚、対応は会期3日目以降となり、本展では7月25日(月)より順次対応させていただきますが、店舗と図録によるご成約優先のため、その間にご要望作品が売約済みとなりました場合は対応をご容赦願います。